首輪とハーネス、どちらで眼圧が上がる?
論文紹介
首輪またはハーネスに逆らって引いた際の眼圧(IOP)への影響を26頭のイヌの51眼で評価した。各々の犬が首輪やハーネスに逆らって引いた時に生じた力を測定した。眼圧は、首輪やハーネスで一定の圧力をかけている時に測定した。首輪で圧力をかけている時に眼圧はベースラインから有意に増加したが、これはハーネスでは認められなかった。この研究結果に基づいて言えば、角膜が脆弱な犬や薄い犬、緑内障、あるいは眼圧の上昇が悪影響を及ぼす可能性のある状態の犬では、特に運動をする際や活発な犬に対しては、首輪ではなくハーネスを装着するべきである。
この論文は、首輪を着用した犬を引いた際に眼圧が上昇すること、そしてこの眼圧の変化はハーネスの着用時には見られなかったことを報告しています。これらの結果から、特に緑内障の素因のある犬や緑内障治療中の犬ではハーネスが首輪よりいいのではないかと示唆しています。
[adinserter block=”2″]
首輪やハーネスによる首への圧迫が犬の眼圧に及ぼす影響について
Effects of the application of neck pressure by a collar or harness on intraocular pressure in dogs
Pauli AM, Bentley E, Diehl KA, Miller PE. J Am Anim Hosp Assoc. 2006;42(3):207-211. doi:10.5326/0420207 / PMID: 16611932
原文(PubMed)はこちら
論文アブストラクト
コメント
[adinserter block=”2″]
0