Ultrasonographic evaluation of vitreous degeneration in normal dogs

超音波画像による正常犬における硝子体変性の評価

LABRUYÈRE JJ, Hartley C, ROGERS K, WETHERILL G, McConnell JF, DENNIS R. Ultrasonographic evaluation of vitreous degeneration in normal dogs. Vet Radiol Ultrasound. 2008;49(2):165-171. PMID:  18418998

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硝子体変性は犬でよく認められるが、これは白内障の形成と関連している可能性がある。硝子体変性はBモード超音波画像で確認できることがあり、その場合は硝子体腔内に、自動性の多数の小さい点状エコー原生物質として認められる。ヒトでは加齢による硝子体変性が知られているが 、犬では白内障を伴わない硝子体変性の発生はこれまで報告されていない。本研究の目的は、硝子体変性の超音波画像所見について記述し、白内障やその他の明らかな眼疾患が認められない犬の母集団における硝子体変性の発症率を調査することであった。前向き研究の一部として、犬62頭の眼を評価した。すべての犬に眼検査および超音波検査を行い、硝子体の変化を既定のグレード分類法に従って超音波画像にて分類した。硝子体変性は、超音波検査では20%(23/114)の眼に認められたが、直接検眼鏡検査では8%(9/114)の眼にしか認められなかった。ゴールドスタンダードとして超音波を用いた検眼鏡検査の感度と特異性は、それぞれ39%と100%であった。硝子体シネレシスおよび星状硝子体症は、それらの超音波像上の特徴により鑑別することができた。硝子体変性の確率は犬の年齢と共に増加し(0~6歳の犬と比較した場合、7歳以上の犬のオッズ比は6.7)、雄に比較して雌では増加していた(オッズ比は3.6)。硝子体変性、特に軽度の硝子体シネレシスは正常犬においても珍しくない。これは加齢に関連した変化であり、眼の超音波検査ではその意義を過大に解釈してはならない。

(Fig. 4. より Grade III の硝子体変性)

 


Experimental Design Prospective case-control study
P 眼検査で異常の認められなかった犬62頭
I NA
C NA
O 硝子体変性の超音波所見

 

 

 

 

 

 

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