メデトミジン-デクスメデトミジン-ブトルファノールのコンビネーションは眼圧に影響を及ぼすか?
健常犬におけるメデトミジン-ブトルファノールとデクスメデトミジン-ブトルファノールのコンビネーションの眼圧への影響
Effect of medetomidine-butorphanol and dexmedetomidine-butorphanol combinations on intraocular pressure in healthy dogs
Rauser P, Pfeifr J, Proks P, Stehlík L. Vet Anaesth Analg. 2012;39(3):301-305. doi:10.1111/j.1467-2995.2011.00703.x /
PMID: 22420953
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目的:
メデトミジン-ブトルファノールおよびデクスメデトミジン-ブトルファノールの静脈内(IV)投与が眼圧(IOP)におよぼす影響について評価すること。
研究デザイン:
プロスペクティブ無作為化盲検臨床試験。
動物:
40頭の健康な犬。 体重平均±SDは37.6±6.6kg、年齢の平均±SDは1.9±1.3歳。
方法:
犬を無作為に、デクスメデトミジン0.3mg/m2とブトルファノール6mg/m2の混合IV群(グループDEX)およびメデトミジン0.3mg/m2とブトルファノール6mg/m2の混合IV群(グループMED)とに分類した。 IOPおよび心拍数(PR)と呼吸数(f(R))を、投与前(ベースライン)および投与後10(T10)、20(T20)、30(T30)および40(T40)分後に測定した。 鎮静後にヘモグロビンの酸素飽和度(SpO(2))をモニターした。データを分散分析によって分析し、その後多重比較に対するDunnett検定を行った。p<0.05の場合に、その変化を有意とみなすこととした。 鎮静後にヘモグロビンの酸素飽和度(SpO(2))をモニターした。 データを分散分析によって分析し、その後多重比較に対するDunnett検定を行った。 p<0.05の場合、変化は有意であるとみなした。
結果:
投薬後,PR及びf(R)は全ての時点で有意に減少したが,群間で有意差はなかった。 ベースラインのIOP(mmHg)はDEXで14 ± 2mmHg、MEDで13±2mmHgであった。 両処理ともT10でIOPは有意に増加し(p < 0.001),DEXとMEDに対してそれぞれ20±3および17±2に達した DEXのこの値はMEDより有意に高値であった。 それ以外の時間点では、群間のIOP値に有意差はなかった。 T30およびT40では、両群のIOPはベースライン(DEXが12±2および11±2:MEDが12±2および11±2)を下回り、これはDEXについて統計的に有意であった。
結論と臨床的関連性:
ここで報告された用量では、両方の鎮静薬の組み合わせは、ベースラインと比較して一時的なIOPの増加とその後の低下を誘発した。これはIOPの著しい変化が望ましくない動物の鎮静を計画する際に考慮しなければならない。