豚膀胱由来無細胞マトリックスによる犬と猫の角膜再建
論文紹介
Use of a porcine urinary bladder acellular matrix for corneal reconstruction in dogs and cats Balland O, Poinsard A-S, Famose F, et al. Vet Ophthalmol. 2015;19(6):454-463. doi:10.1111/vop.12326 / PMID: 26559499 原文(PubMed)はこちら イヌおよびネコの深在性角膜潰瘍やネコの角膜壊死症の症例における、角膜の外科的再建のための豚膀胱無細胞マトリックスの使用を記述すること。 深在性角膜潰瘍に罹患した27頭のイヌおよび3頭のネコと、角膜壊死症のネコ7頭の合計38眼を本研究の対象とした。 各症例に対し、壊死状の物質(即ち、角膜壊死症またはコラーゲン溶解性組織)は、円状層状角膜切除によって除去された。 その後、コラーゲングラフトを実質欠損部に合うように切って準備し、続いて吸収性ポリグラクチン9-0縫合糸で断続および連続性パターンを用い、層状角膜切除床に縫合した。 術後内科的治療は抗生物質の点眼投与と全身投与で行い,硫酸アトロピンの局所投与と併用した。 動物は手術の18日後、45日後、90日後に検査された。 術後検査では、両種の角膜潰瘍症例の93.5%とネコ角膜壊死症の症例の100%で生体材料が完全に統合されたことが明らかになった。 角膜潰瘍の2症例(イヌ1頭とネコ1頭)では、グラフト周囲のコラーゲン溶解プロセスの進行により、初回手術から7日目に追加の結膜グラフトを必要とした。 術後90日目、100%の眼が見えるようになった。 豚膀胱無細胞マトリックスの使用は,深部角膜潰瘍およびネコの角膜壊死症の外科的管理において有効であると思われる。 犬と猫の角膜再建に対する豚の膀胱無細胞マトリックスの使用
目的:
材料および方法:
結果:
結論: