The ocular hypertensive effects of topical 0.1% dexamethasone in beagles with inherited glaucoma

遺伝性緑内障のビーグルにおける0.1%デキサメサゾンの局所点眼による眼圧上昇作用

Gelatt KN, MacKay EO. The ocular hypertensive effects of topical 0.1% dexamethasone in beagles with inherited glaucoma. Journal of Ocular Pharmacology and Therapeutics. 1998;14(1):57-66. PMID: 9493783

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緑内障のビーグルに対して0.1%デキサメサゾン点眼を1日4回投与したところ、4週間のテスト期間の初めの7~10日間で、眼圧が約5mmHg上昇した。上昇した眼圧は点眼を中止するまで持続した。デキサメサゾンの点眼を行った眼とプラセボの点眼を行った眼、両方の眼圧とも、点眼を開始する前(コントロール)の眼圧に比べ、その値が顕著に上昇した。遺伝的な緑内障を発症する7ヶ月齢未満のビーグルと7ヶ月齢以上の緑内障のビーグルとでデキサメサゾンの点眼による眼圧の変化を比較したところ、明らかな相違は認められなかった。どちらの年齢のグループにおいても、眼圧の上昇程度は約4.8mmHgであった。デキサメサゾンの点眼を中止して1週間後には、投薬した眼およびコントロール眼の両方とも、投薬を開始する前のレベルにまで眼圧が降下した。原発開放隅角緑内障のビーグルでは、片眼あるいは両眼に対する0.1%デキサメサゾンの1日4回点眼により、眼圧が明らかに、そして急速に上昇した。

コメント

ADAMTS10遺伝子変異の原発開放隅角緑内障(POAG)ビーグル犬を用いて研究を行なっている。本研究は、ADAMTS10遺伝子変異をもつ遺伝性POAGのビーグルという1つの緑内障モデルにおいて、0.1%デキサメサゾンの1日4回点眼が眼圧を約4.8mmHg上昇させることを示しており、この特定のタイプの緑内障・犬種以外で、臨床的に0.1%デキサメサゾンの1日4回点眼が実際に眼圧を上昇させるかについては言及していないため、全ての犬の緑内障に当てはまるものではないことに注意が必要である。

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