突発性後天性網膜変性症候群(SARDS)の犬における性ホルモンの上昇

Elevations in sex hormones in dogs with sudden acquired retinal degeneration syndrome (SARDS)

突発性後天性網膜変性症候群(SARDS)の犬における性ホルモンの上昇

Carter RT, Oliver JW, Stepien RL, Bentley E. Elevations in sex hormones in dogs with sudden acquired retinal degeneration syndrome (SARDS). J Am Anim Hosp Assoc. 2009;45(5):207-214. PMID:19723843

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突発性後天性網膜変性症候群(SARDS)と診断された犬は、一般的に失明時に副腎皮質機能亢進症(HAC)に一致する臨床兆候、身体検査および現病歴を呈する。一連の眼科検査およびフラッシュ網膜電図検査をもとにSARDと診断した13頭の犬のステロイドホルモン異常を評価した。シグナルメント、ヒストリー、身体検査および臨床病理所見を記録した。血清コルチゾールおよび性ホルモン濃度を副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)刺激試験前後に測定した。SARDに罹患した犬では一般的にHACの臨床症状、全身性高血圧および蛋白尿が 見られた。1項目以上の性ホルモンの上昇が13頭中11頭 (85%)にみられた (95%信頼区間(CI); 65%-100%)。コルチゾールの上昇は13頭中9頭(69%)(95%CI; 44%-94%) で、少数の犬(13頭中3頭(23%);95%CI0.2%-46%)のみに副腎の性ホルモンの上昇が見られた。1頭のみが完全に正常なACTH刺激試験結果を示した。HACの徴候は異常なACTH刺激試験結果と関連していた。それらの動物には通例のコルチゾールおよび性ホルモンを評価するためのACTH刺激試験、血圧スクリーニング、尿検査が推奨される。


(Table 1 より)

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