Feline eosinophilic conjunctivitis

猫の好酸球性結膜炎

Allgoewer I, Schäffer EH, Stockhaus C, Vögtlin A. Feline eosinophilic conjunctivitis. Vet Ophthalmol. 2001;4(1):69-74 PMID: 11397322

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目的

組織学的に確定診断された猫の好酸球性結膜炎12症例について、臨床的、細胞学的、組織学的所見、電子顕微鏡学的所見、FeHV-1に対するPCRの結果、治療内容およびその結果をレビューすること。

動物

26ヶ月の間に診察された12頭の自然発症例

研究手順

まず詳細な眼科検査を行い、細胞ブラシによる結膜掻爬、眼瞼結膜からの組織サンプル、シルマー試験紙を用いたFeHV-1に対するPCR、唾液および鼻汁のスワブ、それら全ての結果に対して回顧的に評価を行った。

結果

最も多く罹患していたのは短毛の雑種猫(n=8)で、ペルシャ(n=2)、ソマリ(n=1)、そしてシャム(n=1)であった。診察時の年齢は1-15歳で平均年齢は7.2歳であった。9頭の猫は去勢雄であり、3頭は雌でそのうち2頭は避妊済みであった。最も一般的な症状は、片側性(n=7)または両側性(n=5)の脱色素を伴う眼瞼縁のびらん、眼瞼痙攣、結膜および第三眼瞼の腫脹、発赤であった。細胞診における好酸球の割合は、どの症例においても10%以上であった。シルマー試験紙を用いたFeHV-1に対するPCRは、全ての症例で陰性であった。組織学的には、好酸球、リンパ球、プラズマ細胞、肥満細胞とマクロファージが認められた。電子顕微鏡検査では、ウイルス粒子は認められなかった。10症例については、長期間の抗炎症治療を必要とした。

結論

この12症例の再調査により、猫の好酸球性結膜炎は、成猫における片側性または両側性の慢性炎症性疾患であることが示唆された。 肥厚した眼瞼縁に、脱色素とびらんを伴う所見が典型的であった。結膜掻爬による細胞診は、好酸球性結膜炎を検出する上で有効な検査法であった。今回の症例では、細胞診および病理組織学的所見には高い関連性があることが認められた。局所および全身性の抗炎症薬は、今回の症例に対して短時間で臨床徴候を改善させた。電子顕微鏡およびPCRどちらにおいても、調査された症例についてFHV-1の関連性を確認することはできなかった。 原因としてのFeHV-1の関与は未だ不明である。

 

 (Figure 2より 症例外貌)


Experimental Design Retrospective case review

 

P 26ヶ月の間に診察され、組織学的に確定診断された猫の好酸球性結膜炎12症例
I NA
C NA
O 臨床的、細胞学的、組織学的所見、電子顕微鏡学的所見、FeHV-1に対するPCRの結果、治療内容

 

 

 

 

 

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